Salle d’Aikosoleil

バレエ史についての備忘録 日々の食について

ニーナ・アナニアシヴィリの『瀕死の白鳥』@みなとみらいホール

不死鳥のごとき白鳥☆彡

2分の舞のために、みなとみらいまで東京の板橋から出かけました。

それほどに見ておきたかったニーナの瀕死の白鳥。

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サントリーホールを想わせるパイプオルガンが出迎える空間で、

ピアノとヴァイオリンの音色をまとうように

ニーナはその時間を生きていました。

 

踊ったとか舞ったとかそういうのではなく

その時間だけ白鳥になっていた。

 

死に瀕していても、

不死鳥のごとき強さを蓄え

指先は名残惜しむように水と戯れ

足先は、心の振動を小刻みに震わせ、

その波動は湖に命の弧を幾重にも描くよう。

 

この時間に、

この踊りを許された踊り手の身体に

踊りつないできた踊り手の魂が宿るように

そんな壮大さと繊細さとが

共鳴し合う静謐な空間に

その命は尽き果て、再び甦った。

 

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https://www.youtube.com/watch?v=QMEBFhVMZpU

 

 

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Anna Pavlova 1909年頃 ベルリン (所蔵:ヴィクトリア&アルバート博物館)

 

<公演詳細>

『ニーナ・アナニアシヴィリ~瀕死の白鳥 in コンサート』

2015年9月11日金曜日 12時10分開演

ピアノ:青柳晋

ヴァイオリン:川久保賜紀

バレエ:ニーナ・アナニアシヴィリ

横浜みなとみらいホール 大ホール

【プログラム】

ピアノソロによる

1、バレエ『薔薇の精』より

  C.M.v.ウェーバー:『舞踏への勧誘』

2、バレエ『ㇾ・シルフィード』 映像とともに

 F.ショパン

 ワルツ第11番 変ト長調 Op.70-1

 前奏曲第7番 イ長調 Op.28-7

   マズルカ第23番 ニ長調 Op.33-2

   ワルツ第7番 嬰ハ短調   Op.64-7

  ワルツ第1番『華麗なる大円舞曲』Op.18

ヴァイオリンとピアノによる

3、バレエ『ペMトルーシュカ』より

I.ストラヴィンスキーペトルーシュカ』より

ロシアの踊り

4、バレエ『ツィガーヌ』

M,ラヴェル「ツィガーヌ」

 

5、バレエ『瀕死の白鳥』 C.サン=サーンス