Salle d’Aikosoleil

バレエ史についての備忘録 日々の食について

元パリ・オペラ座エトワール、イザベル・ゲラン復活!

10年のブランクからの復活!新境地を拓く!

 パリ・オペラ座のイザベルと言うと、今の時代ならシアラヴォラでしょうけど、

私のように舞台を見まくったのが、80年代後半から90年代前半までの世代にとっては、イザベルと言えばゲランだし、デュポンと言えばパトリックなのです。

 ゲランの踊りの中で、一番好きなのはなんといっても『バヤデール』のニキヤです。この時の相手役のソロルは、ローラン・イレール、ガムザッティがエリザベット・プラテルという配役でした。 イレールも一番ノリノリの時期だと思います。

 ゲランのニキヤとプラテルのガムザッティの二人のソロルをめぐる言い争いのシーンは歴史的な名演だと勝手に思っています(*^^)v

   このシーンは、ニキヤがあガムザッティの陰謀で死んでしまうシーンです。若干映像が細長いのはお許しを!

 

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 なんと、ゲランがこの度10年ぶりに舞台に復活するというではありませんか!

 パリ・オペラ座のエトワールは引退の年齢が決まっていて、基本的に40歳には舞台にお別れをするのです(マニュエル・ルグリのような例外もありですが)。だいたい、引退後はバレエ学校で教えるとか、オペラ座で後進に振付指導するとか、後は、踊り続けることを選択する人もいます。

 ゲランは、オペラ座引退後、ニューヨークにパートナーと娘さんと移り住み、娘さんとの時間を大切にする生活を選んだようです。この記事によると、時々ゲスト・アーティストとしてガラ公演に参加したり、欧米のバレエ団でバレエ作品の指導をしていたようですが、背中の痛みが出たことで、バレエのレッスンを再開したとのこと。そして、レッスンをすると背中の痛みが良くなったようです。

 

 そして、すぐに再度舞台に立つことを夢見たと。きっと、身体が教えてくれたのでしょうね。舞台に戻りなさいって。この写真を見ても、現役時代と大差ない身体の仕上がりに感じます。

 

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写真は以下の記事から引用。

 

 イザベル・ゲラン54歳の再出発。きっと、オペラ座時代とは違う、一人の女性として充実した、彼女の新たな表現世界を切り開いてくれることでしょう。

 日本でも、新生ゲランの姿が見られるといいですね☆彡

 

 ちなみにゲラン復活と聞いて、ふと思い出したのが、プリセツカヤの『ボレロ』。

同じく50代にして、ベジャールの『ボレロ』に挑戦したバレリーナ。

ダンサーという種族って、本当にすごいですわ。

 

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