幸せの青い鳥はすぐそばに♪
冷戦時代の米ソ合作映画『青い鳥』を想う
日々の生活の中で、とても「大切なこと」や「大切なもの」は
すぐ身近にあるのに、なぜか遠くまで旅をしてしまうことがあります。
でも、きっとその旅はその時の自分にとって必要だから、
神様か仏様かご先祖様かわかないけど、与えてくれることだと思うのです。
そんなことを考えると、いつも思い出すのが子どもの頃に大好きで、
録画して何度も何度も繰り返し見ていた、米ソ合作映画『青い鳥』です。
最初に見たのは、単純にこの映画がバレエ映画で、テレビで放映されていたからでした。そして、当時憧れのバレリーナ、ボリショイ・バレエ団のバレリーナ、ナデジダ・パブロワが青い鳥を演じていたから(#^.^#)
そのほかのシーンでもレーニングラード・バレエ団(現マリンスキー)のダンサーたちが登場して、ソ連バレエのレベルの高さを見せてくれました。
光の精を演じるエリザベス・テーラーのこの世のものとは思えぬ美しさと
ジェーン・フォンダ演じる夜の精の地から湧き出るような存在感のコントラストが子ども心にかなり強烈な印象でした。
二人のかわいいチルチルとミチルが、大切に飼っていた青い鳥を探しに、さまざまな世界に出かけます。
確か天上の世界だったかしら、赤ちゃんが生まれるのを待っている国にまで旅をするのです。 二人は、旅を通じていろいろな経験をして、両親の待っているお家に戻ります。なんと大切な青い鳥はそこにいるではありませんか。
皆さんもよく知っているメーテルリンクの「青い鳥」の物語。
でも、この映画の中で二人を旅に導いた光の精は、実はお母さんだったのです。
エリザベス・テーラーが、光の精と母親の両方を演じていました。子どもだったころには気づかなかった、演出の妙を感じます。
自分が母親になって、改めてこの映画を思い起こして、
初めて感じるこの映画のぬくもりです。
皆さんの青い鳥はどこですか?
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