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Salle d’Aikosoleil

バレエ史についての備忘録 日々の食について

久々のバレエ史のお話会♪

子どもたちは素晴らしい!

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 友人の主催するバレエスタジオで「バレエ史のお話をしてほしい」とご依頼をいただき久々のバレエ史のお話をしました。

 生徒さんがどれくらい集まるのかわからなかったので(だいたいいつもそんなに多くないことを想定しているw)、はじめてのスタジオということもあり、あまりメニューを考えず、手作りのバレエ史紙芝居(上の写真)と数枚のバレエ映像のDVDを携えて伺いました。それから、1725年に出版されたバレエの教本ピエール・ラモー著『舞踊教師』も(下の古い本です)。

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  昨日は小1から小3のクラス、小学校高学年のクラス、そして、中学生以上のクラスの三クラスがあるとのことで、低学年のクラスと高学年のクラスの間に一度目のトーク、それから、コンクールに出る位の子たちのためのトークと二回に分けてお話ししました。

 

 このスタジオでバレエ史のお話をするのが初めてだったので、あまり綿密に準備をせずに、生徒さんの人数もわからなかったので、その時の様子を見ながらお話を進めるという方法を試してみました。

 紙芝居を一人一人に配って、その絵をお互いに見せ合いながら、そして、その絵を元に私が少し質問する形で進めました。

 「この絵の中で見たことのあるものはある?見たことありそうなものでもいいよ」と言うと、「見たことありそう」とか「ある~」とか結構反応が良い!

 「バレエって今から何年前くらいから踊られてると思う?」というと、一人の男の子が『500年前」とほぼドンピシャリの答えを言ってくれて、私もびっくり(@@)

 あと、「じゃあバレエってどこの国で産まれたものかな?」というと、「スペイン」とか「フランス」とか、結構いい感じです☆彡 ヒントを出して、「パスタの国は?」というと、「イタリア!」とみんなが答えてくれました。

 小さな子たちなので、映像は何を見せようか悩みましたが、やはり、私のスタイルとしては、アンナ・パヴロワの『瀕死の白鳥』を見せました。 

 見終わってから、「この踊りを見て何か気づいたこととか、感じたことがある?」と質問すると、「手の動きがすごい」とか「ずっとつま先で踊ってる」という言葉が出てきました。

 そして、少しだけアンナ・パヴロワというバレリーナについて、白鳥を自分で育てていたことや『瀕死の白鳥』という作品についても説明しました。

 

 なかなか低学年の子たちの興味を惹きつけるのは難しいのですが、帰り際に何人かが、私のところにやってきて「お話にとても興味を持ちました!」と目をキラキラさせて感想を言ってくれたので、「また、お話に来てもいい?」って言ったら、「うん!」と言って帰ってゆきました。

 お母様のお一人が、「あんな古い映像が残ってるなんて鳥肌が立ちました」と声をかけてくださって、もっとたくさんお伝えしたいと思いました。

 

 男の子が一人だったので、「男性の踊り見たい?」と聞くと、ニコニコして「見たい」と言います。

 今の子って、どんな男性舞踊手が好きかな~って思ったけど、私の好みでフェルナンド・ブフォネスの『パキータ』のヴァリエーションとバリシニコフの『薔薇の精』を見てもらいました。音楽が始まったら、「あ、この音楽知ってる!」と食い入るように映像を見ながら、「すごい跳躍だな~」と真剣な表情でした。

 

www.youtube.com

 (ブフォネスのヴァリエーションは、17分55秒くらいからです。)

 

 二回目のお話の時間には、最初のお話を聞いてくれた男の子も加わって、10人ほど中学生以上のコンクールにも出場するような生徒たちが集まってくれました。最初は、おとなしい子たちなのかなと思っていたのですが、だんだんと口を開くようになって来ました。

 こちらの生徒さんたちには、紙芝居の中から自分たちで「好きなもの」を選んでもらいました。すかさず、男の子はルイ14世の太陽の姿の絵を選んで「ボクはこれ」とキープ。どうしてルイ14世を選んだかを聞いていみると、

 「僕は歴史に興味があって、バレエの基礎を作ったという王様にとても興味がありました」との答え!そこから、なぜバレエ用語がフランス語なのかというお話につながりました。

 

 そして、彼に続いてほかの女の子たちにも「自分が選んだ絵(写真)について、どうしてそれを選んだのか。または、その絵を見て何を感じたか教えてくれる?」と質問しました。

 最初は、「もう少し考えたい」と言う子が数名いたのですが、一人の生徒が話し出すと、次々と自分が選んだものについて話してくれました。

 生徒さんたちの答えに刺激を受けて、私も次のお話につなげられるという理想的な展開になりました。

 

 そして、お話がある程度落ち着いてから、友人のバレエ教師Mさんから「ところで、ストレッチの方も教えてもらえるの?」と促され、子どもたちの足を見ることになりました。ここの生徒たちは、先生がきちんと足をマッサージしているようで、とてもきれいな足をしています。

 それぞれの足を触って、一番ポジションに立った時の立ち姿を確認してもらいました。それぞれ少しずつ膝の位置が上がって、子どもたちから「立ちやすくて足がとても軽い」という感想をもらいました。

 一人一人の時間が十分ではなかったのですが、自分の足がメンテナンスによって変わることを自分の目で見て、お友達の足の形の変化を確認して、納得できたようです。

 私が一人の生徒の足を触っているときに、ほかの子たちはなんと古いバレエの教科書を丁寧にめくりながら、絵を見ては「これ、とっても綺麗」とか話しているではありませんか!

 「ここの帽子のところは、こんなこと書いてあるんじゃないの?」とか。フランス語読めなくても理解しているんですよ、想像力を働かせて!

 そして、「これ、日本語で読みたいね~」だって( *´艸`)なんと嬉しい言葉でしょうか。私の仕事が増えたかしら(笑)古いフランス語なので、なかなか大変な作業になると思うので、老後の大仕事となりそうです。

 

 子どもの好奇心と想像力は、導けばどんどん出てくるもの~と感心した一日となりました。

 見たい映像も生徒たち自身で選んでもらいました。なんと『瀕死の白鳥』を選んでくれました!

 そして、この作品が非常にシンプルな動きの連続で、派手な動きがないのにどうして、世界中の多くの人を魅了したかということを少しお話ししました。

 

 最後に、バレエを続ける上で、そして、もしバレエではない道を歩んでも大切にしてほしいことをお伝えしました。

 バレエにとって大切なことって、特別なことじゃないということ。丁寧に人と接すること。毎日、お家の人が作ってくれるお食事を大事にいただくこと。このジャガイモは誰が作ったんだろうと想像してみること。作った人のことを考えると自然と大事にいただけるでしょうと。

 そういう日常の特別じゃないことが、あなたたちの踊りにすべて出ると私は考えているということをお伝えしました。

 

 生徒さんたちの表情に、なんだか伝わったな~というものを感じました。話はじめの顔つきと終わった時の顔つきが少し変わって見えました☆彡