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Salle d’Aikosoleil

バレエ史についての備忘録 日々の食について

ヴィオレット・ヴェルディの脛

脛と足首の関係は深いようだ!

 

 みなさん、ヴィオレット・ヴェルデイというフランス人のバレリーナのことを

ご存知ですか? 振付家ジョージ・バランシンが、自身が創立したバレエ学校以外からバレエ団にスカウトした外国人バレリーナと言われています。

 バランシンのチャイコフスキー・パ・ド・ドゥはご存知ですか?この作品は、1960年にニューヨークシティバレエ団が初演し、その時の主演バレリーナがヴィオレット・ヴェルディでした。

 振付家ジョージ・バランシンについての詳細はこちら↓

ジョージ・バランシン - Wikipedia

 この映像は、ヴェルディチャイコフスキー・パ・ド・ドゥをロシア人でドイツを拠点に活動したウラジーミル・マラーホフとオーストラリア出身のバレエダンサー、マーガレット・イルマンに振付指導している映像です。

 


Violette Verdy teaches Margaret Illmann and Vladimir Malakhov - YouTube

 

 こちらのDVDに入っていまして、ただ振付を教えるだけではなく、バランシンのスタイルの特徴やバレエテクニックの歴史的な流れなども盛り込んだお話に感銘を受けます。

Amazon.co.jp | Violette Et Mister B [DVD] [Import] DVD・ブルーレイ - Violette Verdy, Jean-Pierre Bonnefoux, Isabelle Gu?rin, Margaret Illmann, Lucia Lacarra, Nicolas Le Riche, Monique Loudi?res, Vladimir Malakhov, Elisabeth Maurin, Roland Petit, Cyril Pierre, Elisabeth Platel, Dominique Delouche

 

 この映像のヴェルディの膝下の美しさに驚きます。もちろん、現役を引退され、お年を召したので、それなりに上体は年齢と共に大きくなられていますが、足が往年のバレエダンサーであることを証明しています。それから、完全に身体に動きがしみ込んでいるのもよくわかります。

 これを見ていて、最近自分が膝下からふくらはぎを特に気にしていたせいか、膝下のトレーニングがどうも違うような気がするのです。というのは、ここ5、6年指導を受けているBarre au sol(フロアバレエ)の先生に、「ふくらはぎが育ちすぎた」と言われます。そして、「脛がまったく使えてない」とのことです。 結果的に、どうも足首の安定が悪いというところに行きつきました。

 バレエの基本のプリエで、どうしても股関節周りにばかり気を付けるのですが、

どうももっと下の方でアン・ドゥオールのコントロールをする必要もあるとのことです(Barre au solからのアプローチです)。

 脛を足首から引き上げて使うということによって、脛周りはすっきりと伸び、足首は安定し、ふくらはぎの筋肉も長く伸びてゆくということらしいのです。

 その良い例がこのヴェルデイの脛だ!と思いました。

 今は、週に三人の先生について、バレエの基礎を学んでいますが、不思議とこのお三方の稽古の中での注意点がシンクロします。

 足首から脛を遠くに離して使うというのが、当面のテーマです。その使い方を今までしていなかったので、脳に正しく使い方をインプットしていかなくてはなりません。

 この作業が、「くせは曲者」というように大変です。でも、地道にこの使い方のスイッチを入れ替えることをしてゆくことによって、より自分が求めるバレエの世界に繋がれるなら努力は惜しみません。

 

 ヴェルディつながりでお話しすると、ここ数年週一度バレエ指導を受けています笹原進一先生のクラスでは、時折バランシンスタイルの動きを盛り込んだアンシェヌマンが入ります。

 私が幼少期から体に馴染んでいるワガノワのメソッドとは少し体の使い方が違うのですが、それがとても勉強になります。音楽とステップが本当に一緒になるので、

そのタイミングがとても大切なアンシェヌマン(ステップとステップの組み合わせ)を組んでくださいます。

 先日の稽古で、ジャンプのステップの時に、もっと浮遊感を出すためのアドヴァイスを頂きました。とまどいながらも、呼吸とか飛ぶタイミングなどを意識してみると、上体がふわっと浮いた感じで、その時に鏡に映った姿がスローモーションのように見えたのです。プロでもないから、これはまぐれですが、その時の様子がまるでヴィオレット・ヴェルディにバランシンが指導していた時のように感じたのです。

 自分とヴェルディを重ねるなんて、何と図々しいと思われますよね。でも、イメージトレーニングは大事ですから、良いのです(^_^;)

 

 私が、一番最初にバレエを習った先生は、東京バレエ団出身で、ボリショイバレエの先生の指導を受けた先生だったので、子どもの頃は、、ロシア派のワガノワメソッドの基礎訓練を受けていました。

 70年代のソ連時代のはやりの足の形は、どちらかというと弓なりに反ったエックス脚で、幸か不幸か私の足もそちらの傾向があり、甲をぐっと出して膝を反らして立つ習慣がついてしまいました。その結果、ふくらはぎはかなり育って、子持ちししゃもの子持ちが肥大した足になってしまいました。

 私の憧れていたボリショイのバレリーナ、ナデジダ・パブロワの足です。

 


PAVROVA N. & GORDEEV V. Don Quixote - YouTube

  今の時代のバレエダンサーと比べると足の形が、まっすぐではないと思いますが、当時はこのような足に憧れたものです。おそらく、解剖学的には怪我しやすい足かもしれません。

 現在は、日本でもヨーロッパのメソッド、英国のRADとかパリ・オペラ座メソッドなども指導されるようになっているようです。私の考えですが、特にフランス派のメソッドでは、膝下から足首、つま先にかけてのトレーニングが徹底しているように感じます。  

 身体の使い方も時代によって変わりますし、求められる「美」の形も時代によって変わると思います。

 今の時代は、できるだけ体の負荷を減らして、怪我をしにくい体に整えてゆく必要がありますね。バレエ界も作品の主流が、クラシックからコンテンポラリーに向いているように感じます。また、情報量も多いので、身体の使い方として、何が正しいのか、自分にはどんなボディメンテナンスの方法が合うのか(ピラティス、ジャイロキネシス、フロアバレエ、アレクサンダーテクニック、フェルデンクライス、ロルフィングなどなど)、迷子になることも多いと思います。

 

 そんな中で、少しいろいろと技術的なことを学ぼうかと思っています。人それぞれ、共通な体を持ちつつも、その生きてきた過程で体の使い方はそれぞれです。これからバレエやダンスを目指す人たちには、どのようなメンテナンスの仕方がその人の身体に合っているのか、ということを提案できるようになりたいと思っています。

 そのために、今まで「経験」ということだけに頼ってきた知識や技術(あるかどうかもわかりませんが)を、もっと客観的に裏付けたいと考えました。

 そして、バレエやダンスだけではなく、周りにいる介護や、仕事上(ファーストフード店の接客やポップを書く仕事など)、仕事上身体の特定の部分に負荷をかけて生活をされている方のためにも、体を整える方法を提案できるようになりたいのです。

 バレエやダンスのための身体の使い方から、もっと広い日常の中で身体を楽にする使い方を身に着けていただいて、より健やかで美しい身体になっていただけるように努力したいと思うこの頃です。

 あ~、ヴェルデイの脛からは少し離れちゃった(^_^;)